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たぬ吉帰還の一部始終です

家出した、たぬ吉たぬコアラ・ダークブラウン・ヒグマ・カラスが、
帰還するまでのいきさつです。

たぬを保護したのは7月25日(月)の朝です。

その数日前から、家の周りで猫の哀れななき声がしきりに聞こえるようになりました。
声は近づいたり、離れたり。聞こえなくなったり。
最初は夜なんとなく、そのうち、昼間も聞こえるようになりました。
子猫のような、甘いなき声で、助けを求めているような気がしました。

DSCF5635.jpg
帰還して程なくして。ラメルと再会。

私はその声を聞く度胸が痛みました。
けれども、他人の敷地をむやみに歩くこともできず、
夜は何も見えず、見つけるのにひと苦労するだろうと行動に起こせませんでした。

日曜日、1日中私は外出していて、
その間ずっと、その猫のことを考えて、
「もしかしたら、たぬが、自分の命を譲ってまでして、
”オイラの代わりに助けてやってくれぇや」
と言ってるのかもしれないから、
今度なき声を聞いたら保護しよう、と決心しました。

家に帰ったのが夜10時過ぎ。
やっぱりどこかから哀れな猫のなき声がします。
聞けば、昼間もずっと聞こえていたとか。

真っ暗だし、よそ様の敷地だけど、
声がする方を探してみました。

最初は私の気配に気づいて、なくのを止めるのですが、
なき声がする度に外に出て声の方向を探ると、
隣の空き家の中から声がすることに気づきました。

最初は「まさか!」と思ったのですが、
手前の窓から「ネコちゃん、そこにいるの?」と聞いたら、
「はい!います!助けてください!!」
と言うので、十中八九、空き家の中にいることに間違いない、と確信しました。

窓が開けば問題ないのですが、
もちろん、施錠してあって開けることができません。

既に夜遅いので失礼を覚悟で、
隣の空き家の持ち主さんに電話をしました。

空き家の持ち主さんも驚かれて、
「でも、最後に家に行ったのは2週間前なんですけど、、、」
(その心は、でも、施錠しているのに、
なき始めた数日前に潜り込めるものだろうか、
仮に2週間前に潜り込んだとしたら、生きているのが信じがたい、
というものです)

持ち主さんは、決して我が家から近い場所に住んでいらっしゃいません。
詳しくは知らないけれど、車で1時間半とか2時間かかるかもしれません。

それでも私、粘りました。
「なんとか鍵を開けてくださいませんか?」
「警察にお願いする、のはやっぱりダメですよね」云々と。

すると電話の向こうから、持ち主さん(女性)の旦那さんが、
「明日とんぼ返りするけぇ」とおっしゃって、
すぐには鍵を開けられないけれど、
できるだけ翌日家に行きます、とのことでした。

私は、空き家の中の猫さんに、
「今日は鍵を開けられないけど、
きっと明日、助けてあげるから、
明日まで待っててね。」
と声をかけました。

ネコさんはその都度、すりガラスの向こうの、
カーテンの隙間から、
「はいっ!はいっ!」と返事をしました。

私、そのいきさつでピンときました。
もしかしたら、空き家の中に閉じ込められた猫は、
たぬ吉たぬコアラ・ダークブラウン・ヒグマ・カラスかもしれない、と。

そう考えると、たぬに違いない、と感じるようになって、
その反面、違うネコさんかもしれない、とも思いつつ、
眠れない夜を過ごしました。

驚くべきことは、私が「明日の朝、助けてあげるからね。
もう少し我慢するんだよ。」と声をかけて、
「はいっ!はいっ!」と返事をしてから、
なき声がピタッと止まったのです。
その後朝まで、なき声がすることはありませんでした。

〜暑い日、家の中は蒸し風呂みたいだったのではないか?
〜脱水して憔悴しきっているのではないか?
なにより、
〜今夜が限界かもしれないとしたら?

そう思うと、いてもたってもいられませんでした。

朝になって、午前6時頃でしょうか、
窓際に行くと、ネコさんも窓際に来て、
か細い声でなきました。
まだ生きている、とわかって安心しました。

とは言え、何時に来られるかわからないので、
午前6時でも、7時でも、“遅いなあ、、、”と思ってしまいました。

最終的に、午前8時か9時頃には来てくださったと記憶しています。
遠方から、突然のお願いをしたことを考えれば、
空き家の持ち主さんも猫の命を救おうと、精一杯のことをしてくださったのです。

空き家の持ち主さん(女性)は猫が苦手なので、
捕まえるのは私にお願いしたいと思っていらっしゃったそうです。
私も、猫がたぬでもたぬ以外でも、驚かせて家の中に隠れてしまったら大変なことになる、なんとか、私の声に反応していたのを利用して最短時間で捕獲しようと思っていました。

対話していたすりガラスの窓から呼びかけても返事がなかったので、
私も玄関ドアから中に入らせていただきました。

最初は猫の気配がなかったのですが、
持ち主さんの方向から猫が走ってきて、私の目の前を通過したのを、とにかくがっつり掴みました。それでもものすごい力で抵抗して、天袋の上まで駆け上がろうとするのを、必死で阻止して捕まえました。その猫はやっぱり、たぬでした。

そのときの名誉の傷です↓
DSCF5616.jpg

私だけでなく、空き家の持ち主さんも、
恐らく猫は衰弱して動けない瀕死の状態だろう、と思っていました。
空き家の持ち主さんは、水を用意してくださっていたし、
病院にも連れて行くつもりだったそうで、
私も同じ気持ちでした。

ところが、最短時間での捕物帳だったものの、
ちらっと「猫」の様子を見た空き家の持ち主さんが、

「結構、全然痩せてないし、元気あってびっくり。」

とおっしゃいました。
私も全く同感でした。

もし、あの時、たぬを取りのがしていたら、
決して小さくない家の中、どこに逃げ込むやら、、、
お時間を割いていただくのも忍びなく、
更にご迷惑をおかけするところでした。

たぬ吉にとって、辛くて仕方ない2週間でしたが、
幸運なことがたくさんありました。

実は基本的に、お隣の空き家の持ち主さんの連絡先を何十年間も知らなかったのです。
数年前、たまたま、”もしものために”と母が聞いて、そのメモが電話帳の中にあることを、私、なんとなく、念頭に入れていたにすぎないのです。

事実、私、空き家の持ち主さんにお会いしたことは今まで一度もありません。気配とか、声だけ、知っていただけです。見るからに理解ある、優しそうな人でよかった、助かった、と心から思います。

また、空き家の持ち主さんは、通常、非通知電話には出ないそうです。
たまたま、ワンちゃんが手術をして、そのことでてんやわんやで、
病院からの緊急連絡かと思って電話を取ったそうです。

空き家の持ち主さんが、猫は苦手とはいえ、
ワンちゃんを飼っていて、動物に優しい気持ちを持っていらしたことも、
たぬにはラッキーです。

猫を探して歩いていると、
不審がられて、「猫を探してるんです」と言うと、
「は?ふんっ!猫なんて!知るか!迷惑なんじゃ」
と言われたり、冷たい顔をされて、心が悲しくなった経験があります。

そんな人じゃなかったから、たぬを無事、救出できたのです。

幸いにも、空き家の持ち主さんの手術をしたワンちゃんも、
経過が良好だそうで、その点も心の底からよかった、と思います。

帰還してからのたぬのことは、次回書きます。

ただ最後に1つだけ。
私は「猫」を保護したらすぐに病院に行くつもりでしたが、
ものすごく興奮していたので、ここで捕まえてキャリーに入れたり、
病院に行く方が、更に人間不信に陥るかもしれないと思い、
しばらく様子を見ることにしました。

自力で水をたらふく飲む(我が家で水を飲むたぬを今まで見たことがありません)、
ごはんもたくさん食べる、
衰弱してない、ひどく痩せてない、脱水してない、ことから、
たぬに今必要なのは病院ではなくて、家で安心することだと思いました。

実際、ほぼ、たぬのトイレ姿なんて見たことがないし、
我が家の庭でトイレをする、なんて信じられないけれど、
保護してほどなくして、私が見守る前でトイレをしました↓

DSCF5648.jpg

このとき、もし病院に連れて行ってたら、
トイレに行きたくても行けなかっただろうし、
今回のたぬの場合、たぬに必要なのは病院ではなくて、
自宅で心と体を整えることだと確信したので、
病院には連れて行っていません。

たぬが帰らなくなったのが、7月11日(月)。
2週間後、無事帰還することができました。

今日も元気に過ごしています。

<たぬからの一言>
心配してくださった皆さん、
無事、帰ってくることができました。
皆さんのお祈りが通じたんだと思います。
ありがとうございます。


DSCF5655.jpg



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No title

たぬちゃん無事に帰れてよかったですね!
2週間前からそこにいたのでしょうか?もしかしたらどこかに猫さんが入れるくらいの隙間があって、入ったものの出ることはできなくなってしまったということはないのかしら?
もしそうだと、また入ってしまうことも考えないといけませんね。
とにかく今回は無事に帰れて本当によかったです。たぬちゃん、maukoronさん、お疲れ様でした。。。

ねこまんまさんへお返事です

老朽化した空き家の猫にとっての盲点です。実は、私はマウに、その家の猫の隠れ家を教えてもらったことがあります。そこから広くて暗い軒下を遊び放題。「おか〜しゃん、ここねぇ、猫の遊び場なのよ」って言ってました。空き家の持ち主さんも、そこから家の中に入れる隙間があったのかしら、とおっしゃっていました。

ただ、それなら、普段からよく遊びに行っているのに、どうして急に「出入り口」がわからなくなったのか、が疑問になります。

猫はごちゃっとした場所、空き家、小屋、、、が好きなので、行くな、とも言えず、頭が痛い問題です。

ただ、少なくとも、たぬと多分、たぬが閉じ込められていることを知って、毎日様子を見に行ってたラメルは、同じ過ちを繰り返さなかったらいいなと思います。

空き家の持ち主さんのワンちゃんが、トウモロコシの芯とか、変な物を食べては手術したりすることになるそうで、「繰り返すかもしれない」習性を私よりも理解してくださっているのも救いです。「これを限りにしてください!」なんて言われてもお約束できないからです。

No title

たぬ君、無事に助けられてホッとしました。
たぬ君はマウコロンさんの声を聞いて、ちゃんと理解して静かに朝まで待っていたんですね。
猫ってヒトの言葉を理解していますよね。
たぬ君、おうちが一番だよね!!

EKKAさんへお返事です

本当に、本当に、救出できてよかったです。
きっと、たぬ吉、私の声に反応したのでしょうね。
そして、話の内容も、少なくとも「待ってたら助けてもらえる」ってことはわかったのかもしれません。

少なくとも3日以上、昼となく、夜となく、「助けて」ってないていたたぬが静かになるとは。

ネコって不思議だと、つくづく思います。
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プロフィール

maukoron

Author:maukoron
ねこと木を守りたい、そんな願いと祈りを込めてブログを書いています。

舞宇(マウ)は、2003年9月頃、一晩中家の外をぐるぐる、大声でなきながら回っていた子猫。

おりこうさんで、おちゃめで、ちょっぴりやんちゃな子に育ちました。

舞宇のお友だちも時々登場します。

たぬ吉たぬコアラ・ダークブラウンは2013年12月に必死の思いで捕獲してTNRをしたところ、それをきっかけに、本猫が我が家で暮らしたい、と決めたらしく、毎晩、我が家で寝ています。

ラメル(いろいろと事情があって、ふしぎ君チビ(通称ちびニャン)改名[茶々丸]改名[幸太郎]、ラメル(フランス語で「海」という意味)に至ります)はたぬ吉たぬコアラ・ダークブラウンが「こいつも面倒見てやってください」と言うので、2014年10月TNR実施したところ、すっかり我が家のネコさんになりました。

ルシエル(フランス語で「空」という意味。ラメルと合わせて「空海」完成です)は2015年8月6日の午後、家の中で申し訳なさそうにいるのを保護しました。どうして我が家の中にいたのかは不明です。ガリガリにやせ細り、体の下半分は重度のヤケドを負っていました。現在治療中です。

写真は、古いものから新しいものまでをアトランダムに、その日の気持ちで選んで載せています。

筆者maukoronはネコとピアノとヨガと瞑想と花と鳥のさえずりの声を聞くのが好き。全ての生き物が人間の都合によって不幸な思いをしない世の中になることを願っています。

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